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ハイキングに行こうトップ 神武天皇が航海中に立ち寄り「波が静かで家の中にいるようだ」と言ったところから名が付いた家島。家島本島・坊勢島・男鹿島・西島の4島からなる家島諸島の中で最も人口の多い家島本島で、『播磨鑑』に紹介されている家島十景などの名所を巡ってみましょう。 『家島』 姫路市家島町 (2007年9月号に掲載) 瀬戸内海に浮かぶ島をのんびり歩く
姫路港から船で25分、宮港で降りる。右に少し行った宮浦神社が家島十景の「白髭霊祠」。滋賀県高島町の白髭神社から勧請された神社で、年中花が咲き、周りの風景が麗しく輝いているとのこと。その辺りは「宮浦夜泊」ともいわれ、宮の入り江に一晩船を泊めた時の美しさが紹介されている。複雑に入り組んだ路地や狭い階段が迷路のようになった集落には、潮の香りが漂い独特の趣がある。 宮港の方に戻り、清水ノ浜海水浴場を過ぎて家島神社へ。姫路から来る時、船からよく見える大きな鳥居の神社だ。菅原道真が太宰府に左遷される途中、立ち寄ったといわれ、神社周辺の原生林が「天満霊樹」と呼ばれている。 駐車場を抜けて行くと、木々の間から男鹿島が見える。広い道に出ると向かいが清水公園。江戸幕府が設置した番所からの素晴らしい眺めを表した「監館眺望」で、入り江を行き交う船を一望でき、夕日に映える姫路城も美しいらしい。 少し行って道を左に入ると万体地蔵苑。たくさんのお地蔵さんに圧倒される。坂を下り、宮幼稚園の横を通って宮破風地区の集落に入ってから左へ。 水道が引かれるまで地域の飲み水として使われていた赤坂清水は、法道仙人が発見し、どんな干ばつにもかれないという。雪景色が美しい櫻谷と合わせて「赤坂清水・櫻谷雪景」で十景の一つ。清水をのぞくと金魚やカメが泳いでいた。 峠を越え、島の南端まで歩くと法道仙人が住み、観音様を刻んだと伝えられる観音崎。ここにかかる月の美しさも「観音崎月」として選ばれている。仙人の投げたカレイが岩になったという鰈岩も海岸沿いに見える。 来た道を戻り、家島小学校や姫路市役所家島事務所の前を通って真浦に。海岸沿いに並ぶ船を見ながら歩くと改めて島に来ていることを実感する。 真浦港の前、山のふもとにあるのが、どんがめっさん。主人の帰りを待ちわびた大海ガメが岩になったといわれ、水の神様をまつっている。すぐ横の階段からは少し山登り。山の頂上が城山公園で、城跡から見る瀬戸内海が美しいという「間浦古郭」。 遊歩道を歩き、舗装路を左へ。次の交差点を左に下りる。集落の狭い路地を抜けて行くと真浦神社の前に出る。約4時間ほどのコース。その先の真浦港から姫路港へ。 十景は他に坊勢島の「坊勢寺跡」、男鹿島の「淡賀楯崎」、西島の「松島野馬」がある。
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