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宍粟市千種町のおごしき山と空山に立つ2つの平成之大馬鹿門を回ってみましょう。                              
                                         
平成之大馬鹿門 (宍粟市千種町) (2008年12月号に掲載)

大ばかもんになって歩いてみよう

 


 千種町の中心部を北へ。行者霊水がある松ノ木公園から舗装された林道を車で上って行くと駐車場がある。登山道に入って避難小屋、不動の滝、丸太階段、鐘懸の行者など、ポイントで休んで体を慣らしながら登る。石小屋を過ぎると後山との分岐点。右のおごしき山に進む。途中の小さな看板から道は左に上がっていて間違いやすいので気を付ける。ロープ伝いに橋を渡り、心地良いブナ林を抜け、シダをかき分け進む。前方の木のすき間から石を5つ積み上げた門が見えて来ると到着。さらにここから後山にも登ることもできるので、山の中腹といったイメージだが、ちくさ高原などを見下ろす展望は最高。
 
 駐車場まで戻り、もう一つの門がある空山の登山口まで車で移動する。三室山との分かれ道をちくさ高原に進み、車窓から魚町公園のツチノコの像を見て、千種北小学校を過ぎ、西河内公民館の手前の看板を右に曲がる。集落を抜け、獣除けのフェンスの中に入るとすぐに登山口。
 
 棚田跡の道を通り、ススキの群生の中を進む。山の中に入る手前から先程登ったおごしき山の門が見える。登山道の幅は狭くないので緩やかに感じるが、意外と傾斜があり、登るごとにきつくなっていく。尾根に出て少し行くと空山の頂上。達成感はあるが、展望はあまり良くない。

 おごしき山に登った時には気づかなかったのだが、門の石の裏側に数字が彫られている。空山の数字は九九六から千だった。千種町のパンフレットに門の作者・空充秋さんの言葉で「千種にちなんだ千個の彫刻…」という文字があった。大馬鹿地蔵、馬鹿話(ばかのわ)といったモニュメントも見かけたが、残り995個がどこにあるのか時間があれば探してみたい。
 
 さて、大馬鹿門の下に立つと誰もが思う疑問だが、この石をどうやって山の上にあげたのかは3択クイズで。@馬鹿力で担いで登った。A山の上の石を削った。Bヘリコプターで運んだ。答えはこのページ内。



SUNスタッフの
レベル感

距  離   ★★★★★

難易度    ★★★☆☆




公共
交通案内
山崎から西河内行きのバスに乗り、松ノ木橋を降りるとおごしき山登山口。中野を降りて少し歩くと空山登山口。
次回取材の
お知らせ

この登山は
2月号の
紙面に掲載
平成20年12月13日(土)
藤木山
(姫路市)

一般向けコースです。引率はできませんが、軽い案内はさせて頂きます。オレンジの帽子をかぶって歩いていますので、気軽に声をかけて下さい。天候などで、予告なく変更の場合があります。詳細は編集室までお気軽に。

平成之大馬鹿門 彫刻家・空充秋さん作の平成之大馬鹿門は京都仏教大学の門となるはずだったが、その名前の意図と解釈の違いから物議を醸し、全国的な騒動となった。その門を千種町が誘致し、平成9年にヘリコプターを使っておごしき山と空山に設置した。