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上笹自治会の皆さんの案内で、まほろばの森を歩きました。鳥の声を聞きながらゆっくりと遊歩道を回った後の、大きな古墳も見どころです。                                             
                                         
上笹古墳まほろばの森 たつの市新宮町上笹  (2009年3月号に掲載)

里山歩きと古墳巡り

 

 
 上笹1区自治会館を出てすぐを山の中に入る。少し行くと獣よけの柵が見える。開けた柵をしっかりと閉め、すぐ先の分かれ道を左に曲がると「どんぐりの道」。この辺りは「上笹の上高地」と呼んでいるそうで、新緑のころが美しいとのこと。途中から登り坂に入り、「もみじの道」を横切ってさらに登る。遊歩道を埋めるほどの落ち葉を踏みしめ、ふわふわとした感触を楽しみながら歩く。途中の折れた木の上には、キツツキが開けた穴も見える。展望あずまやへは40分ほどで着く。龍野や新宮の町を見下ろす展望が良く、釈迦が寝ている姿に似ているという寝釈迦山(鶏籠山を頭とし北側に連なる山々)の姿もきれいに見える。
 
 あずまやを出て「展望の道を10分ほど歩くと展望の丘。ここから「あせびの道」を通って宍粟50名山の一つ・南山に行くこともできる(約1時間半)。道がしっかり整備されていないので、山に慣れていない人は立ち入り禁止となっている。展望の道を少しずつ下って行くと休憩小屋のある憩の広場。
 
 舗装路を少し歩き、砂防ダムを過ぎてから「古墳の森」に入る。谷川沿いには約10基の横穴式石室古墳が点在し、中に入れるほど大きなものもある。再び舗装路に出て柵を通って自治会館まで戻ると2時間ぐらいのコース。
 
 『播磨国風土記』によると、上笹の名前の由来は応神天皇がここを訪れた時に、サルがササの葉をかんでいたので、佐々の村と呼ばれたことからだそうで、確かに遊歩道横にはササが多い。おすすめの季節は、ヤマツツジやヤマザクラの咲く春と紅葉のきれいな秋だとか。




SUNスタッフの
レベル感

距  離   ★★☆☆☆
難易度    ★★☆☆☆


     
▲展望あずまやから
▲憩の広場 ▲上笹古墳群
▲古墳の森出口

公共
交通案内
JR姫新線播磨新宮駅から山崎行きのバスに乗り、香島橋下車徒歩10分ほど。
次回取材の
お知らせ

この登山は
5月号の
紙面に掲載

       平成21年3月14日(土)

         長水山
      (宍粟市山崎町) 
 
※一般向けコースです。引率はできませんが、軽い案内はさせて頂きます。オレンジ色の帽子をかぶって歩いていますので、気軽に声をかけて下さい。天候などで、予告なく変更の場合があります。詳細は編集部までお気軽に。


周辺ぷらす
スポット
● 吉島古墳
標高250mの尾根山に位置する前方後円墳で、西播磨で最古級のもの。中から三角縁神獣鏡などの副葬品も見つかっている。

● 觜崎の磨崖仏
鶴嘴山の岩壁に彫られた県下最古級の磨崖仏。「いぼ神さん」として地元の人に親しまれている。

● 觜崎の屏風岩
鶴嘴山の頂上から揖保川の流れに入りこんだ岩は、切り立った岩層が屏風のような形で、天然記念物に指定されている。