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自然の神秘に心洗われて
 岩座神七不思議巡りと千ヶ峰  多可町  2010年6月号に掲載
SUNスタッフのレベル感  距  離 ★★★★★
難易度 ★★★★☆



 多可郡多可町加美区の中心部、国道427号のJA加美交差点を西へ。松井小学校の角を右に曲がって4kmほどで岩座神の集落に入る。すぐに七不思議の一つ目「血石」がある。川沿いにあり、ほんのりと赤みを帯びている。さらに進み、岩座神ロッジ横の山道を少し入ると「三本竹」。もう竹はなく弁財天の石だけが残る。七不思議の案内看板や市民農園施設・クラインガルテンの横を過ぎ、神光寺の前に車を止める。
 
 参道の石段を下りていくと、「仁王門の樒」がある。先程の案内看板の横の分かれ道から「塔の石」へ向かう。そそり立つ岩は観音様のようにも見えるという。近くに寄るとかなり迫力はある。「唐滝」は少しわかりにくい。小さな滝が右に現れた所で登山道を左側にそれる。展望岩が見え、その横から下りる。急坂のロープを伝った先にあり、秘滝の趣は十分。登山道に戻り、笠形山縦走コースと合流。多可天空の道と名付けられたなだらかな尾根道を歩く。「雨乞岩」を過ぎ、東播磨の最高峰・千ヶ峰へ。
 
 帰りは三谷方面に下り、途中の分岐で岩座神コースに入る。登山道の終点近くでは、林道が登山道を分断していて、まだ整備されていないので、注意して歩く。登山道の終点に最後の七不思議「千本杉」がある。すぐ下が神光寺で、約4時間半のコース。岩座神には日本棚田百選にも数えられる美しい棚田が広がる。


 ▲千ケ峰山頂
▲血石 死んだ人を上に置いたので血の
色で赤く染まったという巨石。 
▲三本竹 常に3本の竹が生え、その数
は変わらないといわれていた。
 
 ▲仁王門の樒 午前中は枝葉も元気だが
午後になるとしおれて光沢もなくなるという。
 
▲塔の石 岩座神の村名の由来といわれ
る高さ10m余りの巨岩。
▲唐滝 大蛇がすむといわれ、干ばつの
時にこの滝でウナギを捕れば必ず雨が降
るという。
 
▲雨乞岩 雨乞いの踊りをすれば必ず雨
が降るといわれる。
   
▲千本杉 木の中ほどから無数の枝が伸び
た不思議な形の杉で、県天然記念物。
   


ハイキングワンポイント   「休憩」
 歩き出してすぐは気持ちはどんどん先に進もうとしていますが、体がまだついてきていません。そこで無理をすることが故障の原因にもなります。少し体が温まったくらいの、かなり早めに最初の休憩を取ることが大事です。特に登山口からいきなり階段や急坂がある場合には要注意です。